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過去5年間で、241件の殺人事件が時効

過去5年間で、241件の殺人事件が時効
 我が国では、平成15年~平成19年の過去5年間に、241件の殺人事件が時効となっている。
 現在、刑事訴訟法が定める殺人事件の時効は、犯罪行為が終わってから25年だ。
 時効成立後に犯人が判明しても、犯人は何の咎めも受けない。これまでも、時効成立後に犯人が名乗り出た事例や、窃盗事件の取り調べの際に、時効が成立した過去の殺人事件を供述した事例がある。いずれの事件も殺人事件としての起訴はなされていない。

 アメリカでは、州によって法律が異なるが、殺人事件の時効が無い州もある。最近でもカリフォルニア州で事件発生から27年ぶりに逮捕された事例がある。

 5年間で241件の殺人事件が時効になっているということは、すべて別々の単独犯としても、241人の殺人犯が野放しになっている可能性があるということだ。殺人事件などの凶悪事件については、時効のあり方も含め、議論していく必要があるのではないか。